黄蓮谷右股2015/12/21


黄蓮谷

黄蓮谷は尾白渓谷の源流で南アルプスの天然水として有名なところです。冬になるとこの源流部は氷結し長大な氷瀑となります。今回はコレをアイスクライミングで登る計画です。

黄蓮谷は、標高差約1200mの連続した氷瀑が続いており限られたタイミングのみ登ることが出来ます。と言うのは時期が早いと滝は凍っていないし、時期が遅くなると積雪で氷瀑が埋まってしまうのです。


駒ヶ岳神社

前日20:30に新宿を出発して駒ヶ岳神社駐車場にて前泊。出発予定は3:00でしたが寝ボケのため準備が進まず3:30に出発。ここ標高760mから山頂2967mまで単純に標高差2200mもある。ビバーク覚悟でスタート、無事に抜ける事ができるだろうか。。

1日目。
駒ヶ岳神社3:34==5合目7:17/30==沢床8:53==甲斐駒ケ岳山頂16:54==七丈小屋17:58

2日目。
七丈小屋8:40==駒ヶ岳神社11:57


5合目小屋跡

たくさんのテントが張られていました。踏み跡に期待できそうですww ここから右に下る沢を岩小屋へ下降します。5合目から沢床まで標高差400mほどの下降です。燃えるぜww


岩小屋

岩小屋の地面は明らかに誰かが敷物を引いた跡が残されていました。ここから黄蓮谷へトラバースしました。


坊主山

岩小屋から正面にカッコよく聳えてます。ここから沢床へ降りてスタートです。今回のメンバーは3名ですが2名はアイスクライミングを始めたばかりの初級者。果たして無事に陽のある内に抜ける事ができるだろうか。


坊主の滝

ここを登ると二股に出ます。今回は傾斜の緩い右股へ。


なめ滝を登る


なめ滝が続く


なめ滝が永遠に続く


ここら辺の滝は黄色い

黄蓮の名前の由来だろうか。滝に黄色い色が混じっている。あたりは硫黄の香りが立ち込めていた。


特別難しくはないが失敗は許されない。


登っても登っても一面に氷が続く幸せww


いよいよ最後の三段の滝

もうロープ出す必要はないと思っていたが意外と楽しめた。


最後のラッセル

後ろを振り返れば八ヶ岳に夕陽が当たり美しい、写真撮る間もなく必死に登る(*^^*) が、歩きながら眠気に襲われるww


甲斐駒ケ岳登頂!何とか明るいうちに山頂に到着出来ました。後は、小屋に降りるだけ!


七丈小屋

ヘッドランプ点灯して登り始め、ヘッドランプで下山。約15時間行動となりました。途中から体調不良者が出たためショートロープしながら登りかなり時間がかかりましたが最後のラッセルはトレースのおかげでなんとか抜ける事が出来ました。

反省点はビバークを想定して、ビバーク装備を持ち過ぎて荷が重すぎたこと。次回の課題は荷をもっと切り詰める事ですね~。

下山後はベルガの湯という日本屈指の名湯に浸かり疲れを吹っ飛ばして帰路へ着きました。



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