皇海山
NHKのBSプレミアムにて放送されているにっぽん百名山という番組制作をサポートさせてもらいました。今回は皇海山という栃木県と群馬県の県境にある奥深い山です。百名山というと富士山や槍ヶ岳、奥穂高などが有名ですが皇海山もその一員なのです。百名山完登を狙っている人の間では最も地味な百名山などと言われたりはしますが、百名山を選定した深田久弥が辿ったルートを辿れば納得です。とても変化があり、岩登りがあったり、ルートを求め薮をかき分け分けたり、様々な山の技術や体力を求められ充実感が非常に高い素晴らしい山です。今回は深田久弥が辿ったルートより皇海山を目指しています。
ゲート
登山口は栃木県の銀山平です。わたらせ渓谷鐵道の通洞駅からタクシーで15分ほど走ったところになります。ちょう、梅雨入り前の新緑が美しいシーズンの撮影となりました。
超力持ちな歩荷さん達
今回は彼らの力なしにはありえなかったでしょう。登山口から3時間ほどのところにある庚申山荘は避難小屋となっており、重たい機材やバッテリー類、カメラ、三脚、食糧など担ぎ上げてもらいました。
一の鳥居
林道が終わり、いよいよ本格的な登山道となるところです。沢沿いの気持ちよい道を滝やお花など案内しながら登りました。
仁王門
奥に進むにつれ、大きな石が出てくるようになってきました。この大石はどこからやってきたのでしょうか。
修験者が修行した岩場を登る
修行の中でも最も厳しいとされた三山駆けの一つ目は、庚申山。避難小屋で一泊して翌朝早朝より厳しい岩場に挑みます。圧倒される切り立った岩場に、修験者が修行したことを思い浮かべながら一歩一歩慎重に進む。
ユキワリコザクラに癒され、、
スリル満点の岩場でまわり見る余裕もないですが、ふとまわりを見渡すと、かわいいお花達が岩場にひっそりとへばりついて咲いている。こういうのって元気をもらいますね。
絶滅危惧種のコウシンソウを求めて
この庚申山には、特別天然記念物のコウシンソウが梅雨の初めに咲くという。とても小さなお花なので見逃さないように注意深く歩を進めた。
いよいよ核心部へ????
岩でできたトンネル。ホントに迷路のように岩に囲まれた登山道を攀じ登る。こういうのってワクワクしてしまう。
束の間の休憩
少し広くなっている木陰で休憩。奇岩を覆い隠すように樹林が発達しており、直射日光を防いでくれる。
庚申山を登りきると
庚申山の山頂から少し進むと、ついにドーンと皇海山が姿を現す。この開放的なパノラマは辛い急登を登ったご褒美だ。しかし、目の前に続く鋸山へのアップダウンをまずは越えなければ皇海山へは辿りつけない。
断崖絶壁の撮影
鋸山の稜線はヤセており、鎖やハシゴの登りが続く。ただ登るだけなら良いが撮影スタッフは尚更大変だ。ホント尊敬します。
ヤセ尾根が続く
さっきまで歩いたやせ
鋸山のピークを越え、不動沢のコルから鋸山を振返るとあんなところを良く越えて来たなあと感動してしまう。いよいよひと登りで皇海山山頂だ。
最後の登り
最後は大きな大シラビソの木や倒木がある深い森を一気に登る。少し開けているところがあったので一休憩だ。
山頂インタビュー
ついにやってきました!山頂です。皇海山の魅力を一生懸命お伝えしました。今回は地元の日光市の職員の方や銀山平のかじか荘、足尾の方々多くの方にアドバイスを頂きながら撮影をさせて頂きました。お忙しい中、丁寧にご対応して頂き非常に感謝感謝です。最後に、撮影スタッフの皆様ありがとうございます。山登りが好きな方全員に是非一度皇海山に登って頂きたいと思います。山登りの本当の魅力がたくさん詰まった奥深い山だと思います。
皇海山の放送予定日は、7/13の夜7:30-8:00です。
<HP>
http://www4.nhk.or.jp/100yama/
<放送日>
NHK BSプレミアム(3ch) にっぽん百名山「皇海山」
7/13(月) 午後7時30分~8時
7/19(日) 午前6時30分~7時(再)
7/23(木) 午前11時~11時30分(再)
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