お花畑の最後の秘境!?ジョージア(グルジア)フラワーハイキング☆

ジョージアってどこでしょうか?

アメリカのジョージア州ではないですよ。黒海とカスピ海の間に挟まれた旧ソ連領だったグルジアのことです。2008年の南オセチア問題が記憶に新しいですが、今は治安は安定しています。



今年の4月に国名がグルジアからジョージアへ呼称が変わりました。グルジアは1991年ソビエト崩壊と共にいち早く独立してNATO入りを目指していますが、”グルジア”はロシア語のため英語名のジョージアへ呼称を変更するように各国へ呼びかけていました。ほとんどの各国が呼称を変更したのにも関わらず未だに呼称を変更していなかった日本は、去年の10月に来日したグルジアの大統領の強い呼びかけによってようやく2015年4月に変更となったわけです。


GoogleMapより

前置きが長くなりましたが、、そんなまだまだ謎の多いジョージアには”隠れたお花の名所”があるらしいです。治安が安定していなかったため、観光客も少なくお花畑の大群落が残っているらしいのです。期待が高まります。

カタール航空でドーハを経由してジョージアの首都トビリシへ向かいます。美しい日本列島の夜景を鑑賞していると夕食が運ばれてきました。睡眠薬に軽く一杯やれば長い飛行時間もあっという間でドーハ到着です♬

これは何でしょう!?凄く巨大です。汗



不思議に思いインフォメーションに聞くと”テディベア”だそうです。ちょっと本家本物がかわいそうになります。笑 
 
ドーハからバクーを経由してジョージアの首都トビリシに無事到着。トリビシの時差は-5時間です。ドーハが時差-6時間でさらに西へ来たのですが時計はなぜか戻ります(*^^*)

トビリシにはお昼頃到着したので時差ボケしないように市内観光へ出かけました。


Map of Tbilisi


Tamadaさん

タマダ像にご挨拶。ツノでできたワイングラスを持つ、宴会部長ですw このワイングラスの底は動物の角で出来ているのでテーブルに置くことができません。つまり飲み干さなければならないのです。飲み終わったら、次の人に渡します。もう、ご想像がついたかもしれませんがツノでできたワイングラスはテーブルに置かれる事なく永遠にワインを注がれ続くのです。怖

さすが世界最古のワインの歴史を持つと言われるグルジアです。その歴史は8000年なんだとか。ほぼ人類の歴史と一緒です。グルジアではワインを作るために樽ではなくて壺を使います。ブドウの実から皮、種まで一緒に壺に入れて、それを地中に埋めて発酵させる独自の製法を今に伝えてます。


このラベルに注目!クヴェヴリワインです。

買い物後は、ジョージアにて初めての食事。こちらの名物ハチャプリやシュクメリなどをジョージア料理を堪能する。どれも美味しいです。


ハチャプリ


“隠れたお花の名所”は遠いです。移動は2日間かかります。まずはトビリシ→クタイシ(西へ235km/3.5時間)へ。途中、凄い鍾乳洞を発見です。個人的には途中色々見た世界遺産より一番感動しました。笑


IMERETI CAVE PROTECTED AREA

IMERETI CAVE PROTECTED AREA

IMERETI CAVE PROTECTED AREA

イメレティ洞窟保護エリアへ。1983年に発見され2008年一般公開された長さ30kmもある巨大洞窟でその一部分の1400mを歩きました。幻想的なライトアップに時間の感覚も薄れ異次元空間トリップをしているかのようでした。


陶器の街@シュロシャ


ジョージアで唯一甘いパン・ナズキ@スラミ

車窓を眺めていると、飽きない!旧ソ連時代にあった産業が推測できるので、長くて退屈な移動も楽しいです。旧ソ連時代には、グルジアにいろいろな工場があり経済を支えていたことがわかる。現地のガイドさんによるとソ連時代は経済的には豊かだったが自由はなかったそうです。いったいソ連時代の生活はどのようなものだったのだろうか。

移動日二日目。クタイシからズグディディを経由してメスティアへ (232km/ 6時間)


市場@クタイシ


サラミではないです!グルジアンスイーツ・チュラチュヘラ

クタイシの市場へ行きました。新鮮な野菜やお肉がたくさん並んでいます。ジョージアのブドウジュースで作ったお菓子チュルチュヘラもあります。フレンドリーな市場のおばちゃん達と値段交渉は楽しい。


堰堤の高さ世界一!インテグリダム

堰堤の高さが世界で一番高いインテグリダム272mです。黒部ダムと同じアーチ式のダムでグルジアの電力の50%を生産しているそうです。


塔が建つ街

メスティアへ近づくに連れ車窓から眺める村の様式が変化してきました。各家に大きな煙突のような塔が建っています。独特の景観が評価され世界遺産にも選定されていますが、これは別名”血の塔”とも言われこの地方独特の文化を表しています。その文化とは”復讐”です。隣の家族に何かやられたら絶対に復讐しなければならない。という恐ろしい文化が根付いているのだそうです。怖 なので、それぞれ個人の家に塔が建ち、小さな窓から監視していたそうです。それぞれの家がお城のようなものです。


塔が建つ村

翌朝、メスティア周辺のチャーラーディー氷河をハイキング。移動疲れをリセットします。


チャーラーディー氷河

“隠れたお花の名所”を求めて、さらに奥地のコーカサス山脈の麓の村ウシュグリへ。メスティアからウシュグリ間は46kmですが凸凹の悪路の為、3.5時間かかりました。到着後、早速お花を探しにハイキングへ出掛けました。


各家に塔が建ってます。


Verbascum laxum ゴマノハグサ科です。


スイバ&トラノオ          


お花の大群落!


野バラ&タマラ女王の塔


タイリンカッコウ 
   

オレンジのポピー       


シロツメクサ


オクエゾガラガラの仲間


背丈180cmくらいのお化けキキョウ

想像を超えるお花の大群落です。部分的な写真だけなのでそのスケールが伝わりづらいかもしれませんが、斜面を歩いても歩いてもお花畑に覆われ、登山道は藪漕ぎ状態です。笑

翌朝、シハラ山の氷河に向けてハイキング。氷河が作り出した広いU字谷を川沿いに上流へ向かいます。谷の奥にシハラ山の氷河が眩しく朝陽に輝き遥々日本から来たわたしたちを祝福してくれているかのようです。




シハラ山へ

ちょっと冷やっとする空気の中朝日を浴びながら歩くのは気持ち良い。しばらく川沿いに進むと、行く手を川が阻みます。水深はひざ下くらいなので靴を脱いでサンダルに履き替えて渡渉します。雪融け水なので冷たい!!

渡渉


シハラ山をバックに大ジャンプ!    


フウロソウとお花畑

渡渉してからしばらく歩くと広大なお花畑が出現!遥か遠くまでお花が広がっているのが分かります。お花畑の真ん中で写真&ランチタイムにしました。まるで時間が止まったような感覚に自然の偉大さを感じます。


チドリラン


花!花!花!花!花!


お花畑にてはいポーズ!!

噂に聞いていたお花畑の大群落ですがその数は半端なかったです。ひろ〜い氷河が削りだしたU字谷の底に永遠とお花畑が広がっていました。写真ではその奥行きと臨場感をうまく表現することはできませんでしたが、ぜひ現地へ自分の目で体験して頂きたいと思います。きっと感動することでしょう。


自家製ハチミツ♬

დიდი მადლობა(ディディマドロバ)!どうもありがとうございました。



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