8月の最後の週末を楽しみに剱岳と立山へ行ってきました。
剱岳は日本で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされてます。
「剱岳をバックに」
遠くから見ると、目の前にそそり立つ大岩壁が垂直に伸びとても登れそうにはありませんが、実際に登ってみると鎖場やハシゴが設置されており、特にクライミング技術がなくても登ることができます。
ただ、一歩間違えると滑落や落石の危険があり油断できないコースなので慎重に行かなくてはなりません。特に雨天時は岩が滑りやすく危険なので天候判断を充分しなくてはなりません。
1日目。新宿を出発し、バスで扇沢まで行き、アルペンルートで室堂へ。そこから、登山道を歩き、劔御前小屋の予定、、
でしたが、中央道でタンクローリーが横転し通行止め、大渋滞。
結局、一日目は室堂までしか辿りつけませんでした。
「ミクリガ池から見た立山」
宿に到着後、翌日の剱岳に向けて、ハーネス、シュリンゲ、カラビナにヘルメットを装着して、岩稜帯の通過の最終確認。
ガイド・泉田さんの喝が早々に入りました(笑)
「最終確認」
本日は雷鳥荘に泊まることになりました。雷鳥荘には、とても素晴らしい温泉がついており湯治で長期滞在したくなるそうなところです。
「食事もおいしかったです」
2日目。予定では剱御前小舎から出発で剱岳登頂の予定でしがら、室堂から出発。2時間プラスアルファで登らなくてはならないので体力が持つか心配です。
5:00 雷鳥荘出発。雷鳥坂の急登を2時間登ります。
8:00 劔沢小屋に到着。今晩はここへ宿泊予定なので登頂に必要のない荷物はデポさせて頂きました。
ここから、ハーネス、シュリンゲ、カラビナにヘルメットを装着して出発。いよいよ本番。
「荷揚げのヘリが来たので早速ビール予約!!(笑)」
先月来たときには、剣沢の小屋と、剣山荘の間に大きな雪渓があり、ピッケルでカッティングしながら進みましたが今回は殆ど溶けており問題なく通行できました。
剣山荘を出ると、まずは一服劔の登り。まだ、みなさん余裕の表情ですね。
「一服劔へ」
9:10 一服劔山頂。前劔が良く見えます。とても厳しそう。。
「前劔」
休憩では水分補給、エネルギー補給をしてバテないように対策します。
「前劔の鎖場」
10:05 前劔の山頂到着。
前劔を越え、前劔の門を渡りトラバース。鎖はついてますが切り立っているので緊張します。。
「平蔵の頭」
途中、カライトソウがきれいに咲いてました。こういうのを見るととても癒されます。
「カライトソウ」
一服劔、前劔、本峰と、アップ&ダウンを経て山頂を目指すのですが、いやらしいのが下り。
登るのは、意外と登れてしまいますが、下りが難しい。足元をしっかり確認してから足を伸ばさないとうまくいきません。
「確保しながら慎重にクライムダウン」
そして、いよいよ核心部のカニのタテバイ。上からロープでビレーしてもらいながら登りました。
「カニのタテバイ」
「タテバイを上から撮りました」
フーフー。。。息が苦しくなります。
それもそのハズ。標高3000m近いので酸素が薄いです。エベレストサミッター泉田ガイドのアドバイスで「ピューッ」と息を細く、強く吐き出しながら腹式呼吸をします。
ついつい、鎖場などの岩場を登るときは息を止めてしまいます。
早月尾根との分岐の看板が見えてくると、5分登れば山頂。
「早月尾根分岐」
そして、登頂!!おめでとうございます。
11:50 劔岳山頂。
「劔岳山頂」
今回は、室堂から登ったため、体力的にしんどかったですが、時間が遅かったため、渋滞は全くなく順調に登れました。
さて、下山。劔の下山は事故が多いので要注意。意外に長いので疲れてくると足元が不安定になり滑落事故が発生しているようです。
下山の核心部・カニのヨコバイ。
「カニのヨコバイ」
急なハシゴ。取り付くときに足を滑らせる事故が発生しているようです。
急な鎖場。慎重に下ります。
13:50 前劔の肩。
「前劔の下り」
15:40 剱沢小屋到着。
全員無事に下山。最後はヘロヘロになりましたが無事でなにより。
劔沢のシャワーを浴びてビールで乾杯!!
夕食は、豚のステーキ。山の上とは思えない食事に大満足!!
3日目。
立山を縦走して室堂へ。
朝から天気は快晴!!気持ち良くスタート。
ちょっと、遊んでみました。遠近法を利用して、、
「帽子を被った劔岳」
別山山頂とおしくらまんじゅう。。
「別山の祠」
もう、秋ですね。トウヤクリンドウがきれいでした。
「トウヤクリンドウ」
別山から真砂岳、富士ノ折立、大汝山、雄山を縦走。
天気が良く展望を楽しめました。
大汝山の山頂の岩場でハングの岩場にチャレンジ。
「スーパークライマーてつ」
雄山の立山神社にて今後の安全祈願をしてきました。
「立山神社」
「神主さん」
今回は、出発前の事前の天気予報が良くなく心配でしたが、前線が南に下がり高気圧が頑張ってくれたおかげで天候に恵まれました。また、1日目の事故のため、2日目は体力勝負となりましたが、なんとか歩き通すことができました。
ありがとうございます。
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