南アルプス・聖岳~光岳縦走

日本百名山の聖岳と光岳を6日間かけて縦走してきました。

一日目は、登山口のある東海フォレストの椹島(さわらじま)に一泊。
翌朝、聖沢登山口から聖沢沿いに、急な坂を登り聖平小屋へ。
宿のおいしい食事が歓迎してくれる。

3日目の朝、いよいよ聖岳へ向かってアタック!

「朝もやの中を行く」

「聖岳」とは、くねくね曲がって流れていることを指す方言、ヒジル由来説もあるようだが、いずれにしても、この山の南側を流れる聖沢の名があって、その源に位置する山ということらしい。
いずれにしても、大きくどっしりとしたかっこいい山だ。

「聖岳」

薊畑分岐から急な坂を登る。途中、トリカブトの紫のきれいな花に癒されがんばる。
小聖岳を越えると、森林限界を超える。やせた尾根を慎重に行く。

「タカネビランジ」

最後は、ガレた急坂をジグザグ登って登って

「富士山」

山頂到着!!小屋から出発して三時間。がんばった。がんばった。

「聖岳山頂」

3013mの山頂からは360度の大展望だ。北アルプス、中央アルプス、南アルプスから富士山まで全て見えた。
天気が良かったので、奥聖岳へ寄り道すると、

「オコジョだ!!」


「オコジョ」

「奥聖岳から前聖岳を見る」

お昼には、下山して、小屋特製手作りカレーを頂きました。


午後は、甘酒パーティーをしてのんびりしました。

4日目から光岳への縦走開始。まず、南岳へ登り、200名山である上河内岳(2803m)を登り茶臼小屋で一泊して、茶臼岳、易老岳を通り、光岳だ。

南岳への登りには、右側がすっぱり切れた危険箇所がある。

「南岳への危険地帯。。自分達の影」

途中、お花がきれいに咲いている。

「オトギリソウ」

南岳を越えて東側の斜面には、、

「トリカブトの群落」

上河内岳の肩に、荷物をおいて山頂へ。
聖平小屋からのんびり2時間半でした。

「聖岳をバックに登頂!!」

上河内岳から下山して肩から少し下ると奇岩竹内門が現れます。
岩の表面は、縞模様の浮き彫りがみえおもしろい。

「竹内門」
この竹内門は、高山という過酷な条件下で強い風化と侵食をうけ、二酸化珪素に富む泥質な部分が掘られて珪質な固いチャートの部分のみが浮き上がってしまい、堆積後、十分に固結する前に褶曲してしまったようです。

少し勉強したとこで、すれ違った登山者からこの先で「クマ」にあったとの情報。
みんな一瞬で緊張モードへ。でも、見てみたい(笑)ものですね。

期待を膨らませながら慎重に進む。


「僕らより先行していた人が撮ったクマ」

はい、結局現れませんでした。

さらに、下って行くと、「ハイジの丘」があります。
とりあえず、若かりし頃を思い出して踊って見ました。

「ハイジの丘」

4日目の本日は、茶臼小屋に宿泊。
ここの食事がすごいんです。

なーんと、山小屋なのに「刺身」が出てくるんです!

「茶臼小屋の食事」

5日目はいよいよ百名山「光岳」へ。
運のよいことに今回光岳で百名山の百個目が完了されるというメンバーがいました。
この夢の舞台に立ち会うことができてみんな盛り上がりました。
百名山の旗にサインしたり絵を描いたり、気分は学園祭の準備!

「旗作成中」

まずは、茶臼岳へ。

「茶臼岳の山頂より。後ろは聖岳」


「茶臼岳からみた上河内岳」

お昼は、易老岳にてランチにしました。
なんと、小屋からの手紙つきで心も体も満たされます。

「お稲荷さん弁当」

樹林帯の中の気持ちよいアップダウンを繰り返し、途中、仁田岳やイザルガ岳に寄りました。

「イザルガ岳より光岳を眺める」

手前の光岳小屋にて荷物をおいて山頂へ。
百名山達成の方を先頭にみんなが息を呑む。
ここまで来て途中ケガしたらどうしよう、、とか余計なことをなぜか心配してしまいます。

「おめでとうございまーす!!」


「光岳(2591m)」

そのとき山頂にいた全ての人が祝福してくれた。
なんだか自分のことのようにうれしくなる。
元気をもらったようだ。

光岳の山頂を少し越えて、下ると、光岳の語源となった光石(てかりいし)というものがある。
せっかくなので行った。そして、テカリダンス!!

「テカリンダンス」

その日の晩は、百名山をお祝いして、盛り上がった。

「祝!百名山!」


今回6日間一度も雨に降られることなく毎日快晴に恵まれ、いいメンバーに囲まれ、食事もとてもおいしく良い山行となりました。どうもありがとうございます。



「茶臼小屋からの朝日」




article: tomo



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