劒岳・立山(2010/08/27~)

映画「劒岳 点の記」で話題となっている劒岳へ行ってきた。

「剣岳」

剣岳は、日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされており、カニのヨコバイ・カニのタテバイなどの鎖場の難所が続き、滑落事故も起きている。深田久弥の日本百名山を百個すべて完登するには、ここは避けて通れない。


「夕日に染まる剣御前小屋」

今回は、「剣岳と立山」を登る三日間のツアーで、別山尾根から剣岳をピストンして立山を縦走するコース。初日は新宿から出発して、扇沢から、アルペンルートを使用して室堂まで登り、そこから歩き始め、雷鳥坂を登り、剣御前小屋まで。到着後、翌日の剣登頂に備え、もう一度事前講習を小さな岩を利用して練習した。明日のことを思うと緊張して眠れないが満月にほぼ近いおおきな月の光が剣岳の岩稜帯に反射してきれいだった。良い天気になりそうだ。


「一服剣から」

朝5時に、小屋を出発。剣沢小屋に寄り、荷物をデポして軽くして、次の剣山荘で、ハーネスを装着し、水を補給して、本番に備える。だんだん、緊張感が増してきた。一服剣を越え、前剣へ。各鎖場には、番号がついており現在位置を把握できるようになっている。前剣を越え、4m鉄のブリッジを渡ると前剣の門だ。


「前剣の門」

平蔵谷のコルからは、カニのタテバイと呼ばれる急な岩壁になる。ここはいつも渋滞しているが、今回は大丈夫だった。核心部では、ロープで安全を確保してもらいながら登った。

「カニのタテバイ」

「カニのタテバイ」

カニのタテバイを過ぎ、少し登ると、ようやく山頂!!

「バンザーイ!!」


「剣岳山頂!」

念願の夢が叶い涙があふれる。しかし、浮かれてはいられない。下りは、あの急な岩場を下らなければならない。むしろ、下りのほうが事故が起きやすいと言われているので最新の注意を払わなければならない。下りの難所は、カニのヨコバイ。

「カニのヨコバイ」

真下を覗くと、雪渓がはるかガスの中へ続いていた。足を滑らせれば、はるか下まで落ちるだろう。。

「平蔵谷」

午後、2時前には、剣沢の小屋へ無事全員登頂して下山できた。
ようやく、うれしさがこみ上げてくる。拍手が飛び交う中、涙目になる。
剣沢小屋では、うれしいことにシャワーがあるので、汗を流してさっぱりして、ビールで乾杯!!
夕食には、分厚いお肉のステーキが出てきた。

「剣沢小屋の食事」

三日目、天気は晴れ渡り、別山に登ると、眼下には、日本海に面した富山湾から能登半島。ぐるっと回り、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、浅間山、富士山と大展望。富士山はどこからでも見えるような気がするが、よくよく考えると、富士山は太平洋側なので日本海側から太平洋側までの大展望!!雄山の神主さんいわく、今シーズン一番天気が良いとか。

「やっほー」

「雄山神社」

8月も最後。最高の夏休みの思い出ができました。

どうもありがとうございます。



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