北アルプス最北端・親不知を目指して白馬岳から栂海新道を歩く



いつか歩いてみたい”栂海新道”へ行って来ました。栂海新道は標高3000mのアルプスから北アルプス最北端でもある標高0mの日本海・親不知へ至る道。今回は猿倉から白馬大雪渓〜白馬岳を経て、朝日岳へアプローチして栂海新道を親不知まで約56km踏破。トレランだと日帰りで行ける距離ですが、キャンプ装備で2泊3日の縦走計画。

①猿倉〜白馬岳〜朝日小屋泊
②朝日小屋〜白鳥山〜親不知観光ホテル泊
③帰郷
の予定でしたが、初日は天気悪く上部では雪予報も出ていたので佐久の岩場でトレーニングに代替えしました。

1日目@佐久の岩場トレーニング

佐久の岩場

岩場に着きましたが、かなり濡れており乾くまでしばらくホットサンド作ってのんびり待つ事に。陽が差し込み気持ち良く森林浴しながら、ホットサンドにかぶりつく!


ホットサンド

2日目。
遅れを取り戻すため、猿倉から白馬岳を経由して栂海山荘まで行くことにしました。
猿倉5:00〜白馬岳10:10〜朝日岳13:30〜栂海山荘17:50(行動時間13H)


白馬尻小屋


雪渓は全然なく。。

アイゼンをつけるポイントには全く雪がなくそのまま雪渓右岸側をひたすり登りました。雪渓上部のわずか50mほどだけ雪渓を歩きましたが、早朝のため雪面は硬かったのでアイゼンを使用することなく歩けました。


ほんの僅か雪渓を歩きました。


大きく亀裂がたくさん入ってました。

雪渓を抜け、稜線への道。昨晩雪が降ったようで登山道が氷付きツルツル。とても歩きにくくアイゼンつけようか迷いながらかなり手こずりました。


道は氷ついてました。


稜線を白馬山荘へ

白馬岳頂上宿舎は既に終了していたので白馬山荘で休憩。風が強く寒かったので温かい物を飲もうと思ったら喫茶棟は既に終了。しかし小屋の受付でインスタントコーヒー200円で救われました。


白馬山荘


ストーブがあり超快適!

山荘のストーブは快適で感覚のなくなった足先をあっためるのに30分もかかってしまいました。先を急ぎ再出発しましたが、道中は凍てついており極寒!もう冬はすぐですね。


凍ってます、昨晩は雪だったのでしょうか。


山頂!


白馬岳からの下り。正面は小蓮華岳。

三国境から二百名山・雪倉岳を経由して二百名山の朝日岳へ。白ザレの道がどこまでも続き超気持ちの良い縦走路!遠くには日本海と青空!境界線がわからないくらいにまっ青なブルー!


次は雪倉岳を目指します。


雪倉岳非難小屋

雪倉岳の非難小屋から山頂までの急登はシンドイ。。しかし、ヒーコラ登ると期待以上の絶景☆


雪倉岳山頂。バックには火打山~妙高山。


次は朝日岳へ。


木道@子桜ヶ原

展望が最高過ぎて中々足が進まないww 湿地帯に初夏くれば満開のチングルマが歓迎してくれそう〜。


朝日岳山頂。

ついに朝日岳の山頂に来る事が出来ました。意外と多くの登山者が山頂におり思い思いに景色にうっとりされていました。今晩は朝日小屋満室ですって!山頂で出会った登山者との山トークは終わり尽きなくあっという間に30分経ってしまい途中で話を切ってソソくさ先を急ぐww


いよいよ栂海新道スタート!

ここからが本番!栂海新道に入った喜びと先の長さに思いやられる。笑 


栂海山荘へ


吹上のコル。

行く先の眼下に広がる紅葉が美しい〜。特にアヤメ平(2050m)〜黒岩平(1700m)の間がベストシーズンでした。


八兵衞平


長栂山風衝帯


アヤメ平の紅葉


ヒスイで有名な明星山。クライマーには有名な大岩壁!


黒岩平


黒岩山から振り返る

アヤメ平〜黒岩平のあたりが紅葉が綺麗過ぎて、写真スポットパラダイス!斜光が色づいた木々をライトアップさせ足を止める笑 暗くなる前にダッシュで小屋へ駆け込まなければ!!


日本海へ沈む夕陽



無事に小屋へ駆け込み、夕食タイム。ホントはデカいステーキを焼く予定だったが、スーパーに行ったら小さいステーキ2枚入りのみしか店頭に並んでなく小ステーキ。。コレだけでは足りないのでチキンステーキも追加笑



3日目。
今日はいよいよクライマックスの日本海・親不知へ。

栂海山荘


開放感抜群なトイレ

進行方向には常に日本海のまっ青な海が正面に見えており、一歩一歩海が近づいてくるのを肌で感じられる。



この日の一番大きな山、白鳥山。地元の人は坂田峠から日帰りで登って来る展望の山!

白鳥山

山頂からの景色は最高過ぎる!小屋の裏手に階段があり、屋根に上ると樹林に邪魔される事なく展望大満喫!潮風と遠くに海の音を感じられずっといても飽きない。

360度の大展望




海を見ながら、、。


坂田峠

ここら辺来ると、もう里が近い事を人工物で感じられる。早くゴールしたい気持ちともっともっと歩きたい気持ちが葛藤する。


送電線


杉林


ゴール!

あっという間のゴール!国道で登山道は終了。目の前の親不知観光ホテルへ国道を渡り、駐車場右奥の階段から海岸へ下って日本海へ。やっぱ、日本海に足をつけたい。笑


親不知観光ホテル



とうとうココにやって来れました。長い道のりだったけど、あっという間な気がする。笑 でも、日本海に足をつけれるって言うやりきった感が凄くあり、ある意味どこかの山に登頂するよりピークを踏んだ感と言うかゴールした感があって良い!登頂は下山があるけど、ココはゴールしたら乾杯だからか!?笑



しかし、我々のホントのゴールは親不知駅。当初の予定ではココに泊まる予定だったけど、1日ズレたので帰郷日。さらに4.4km国道を歩き駅へ。


親不知駅

親不知駅から糸魚川駅を経由して白馬へ戻る。ローカル感半端なく、日本海を見ながら走る電車はとっても素敵!

切符

糸魚川駅で1時間の乗換え時間があったので、早速乾杯!


栂海新道、次は逆ルートにチャレンジしないとなと思わせる素敵なアップダウンでした。一緒に同行したメンバーに大感謝!どうもありがとうございました!!



コメント

  1. 鈴木亜希子 より:

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    詳細なレポ、楽しく読ませていただきました!逆ルート歩くときには、ぜひ私も参加したいです!!

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