●いよいよ出発!!
海沿いにあるまだ新しい仙台国際空港。
出発当日の朝、ワールドカップで日本がカメルーンに勝ち、テンション高め。
いいことがあるかもと期待を抱きながらチェックインカウンターへ。
「中国の旅は、甘くはない。」
というのは、日本の常識通りには「事」が運ばない。まず、時間通りにスケジュールをこなすのは難しい。挨拶を交えて、そんなことを話していた矢先、搭乗予定の中国国際航空は、まだ、仙台空港に到着していないという情報だ。早速遅れてしまう。「はあ、先行きが思いやられる><。」
30分遅れで仙台を出発して大連を経由して北京へ。わずかな乗り換え時間を利用して「ラーメン」を食べに行く。しかし、こんなときに限ってなかなか出てこないもの。集合予定時間少し前にラーメンがテーブルに。急いで日本式ラーメンを北京にて流し込む。「味は?」
出発直前に入ったニュースでは中国南部大雨でかなりの被害があったようだ。死者も出ているようで、この先のツアー進行が心配だ。まあ、行くしかない。遅れていた飛行機は無事時間通りに成都へ到着。混みあう飛行場の到着口で美人現地ガイドの「張艶(ちょうえん)さん」が待っていた。それにしても暑い!!「もわっ」とくる湿り気を多く含んだ空気は、そこにいるだけで皮膚に結露しそうなくらい湿度が高い。
●九寨溝へ
第一関門。成都から九寨溝へ飛ぶ飛行機は、よく遅れることで有名だ。九寨溝空港は標高が3500mにあるため、視界が悪くなったり、風が強いと遅れる。
午後になると飛ばないことが多いそうだ。先日C社のツアーは、一日半遅れたとか。今回のツアーでは、6日間のためスケジュールがタイトだ。本日順調に朝一の飛行機が飛んでもらわないと、午後の予定している九寨溝観光ができなくなる。
昨晩ホテルに到着したのは午前1時で、今朝の出発は5時。まだ、寝ぼけたまま、ホテルで出発。お弁当を持ってバスに乗った。チェックインを済ませ、搭乗時間に予定通り案内開始のアナウンスが流れ、搭乗が始まった。
気がつけば、飛行機は無事飛び、左側の窓から「岷山山脈(みんざん)山脈」の山並みが雲の上から朝日を浴びてキラキラしている。この山脈の主峰は、雪宝頂5,588m。で白い雪を頂くチベットの聖山だ。飛行機はすぐに機体を傾け雲の中に突っ込む。わずか40分のフライトだ。
何も問題なしに、無事到着。
飛行機からロビーまで繋がれたタラップは、少し上り加減で、息が切れる。「そう!ここは3500m」だ。中国人に挑発されて急いではいけない。急な行動は、高山病を誘発しやすいので注意しなければならない。
でも安心。九寨溝入口は、標高2100mなので高山病の影響は少ない。バスで一時間半ヤクがのんびり道を横切る道路を走る。
「九寨溝の入口」
九寨溝の入口は、とても大きい。さすが13億の国というのがわかるような気がする。早速、中国に来たことを実感できる。公園内は、自家用車は走ることができなく、シャトルバスのみだ。しかし、かなりの本数のシャトルバスが行き来しているため、公園内をほぼ自由に移動できる。
ここ九寨溝は大小100以上の湖が段々に上から下に棚田のように連なっている。昔、海を見たことのないチベット人は、これを海と思ったらしい。棚田と棚田の間は、幅の広い滝がすだれ状に落ちている。
「諾日朗瀑布」
お昼は、Y字の中心部に位置する諾日朗瀑布旅客中心で、バイキング。なんとここは、5000人のお客様を同時に収容できるという。驚き!!腹ごしらえをして、Y字の左側の先端にある長海を目指す。標高が高いのでゆっくり行動する。長海から木道を五彩池へトレッキング。
樹林帯で囲まれた森の隙間から、青く輝いた色が後光のような鮮烈な光を放つ。
「おおお!!」
思わず、ため息。息を飲む美しさとはまさにこのこと。息を止めてしまい苦しくなる(笑)
「五彩池」
湖は、透き通るほどに透明度が高く、炭酸岩を多く含んだ水は、湖底に付着して、日中にはブルー、夕方にはオレンジなど独特な色を放つ。五彩池とは、光の当たり加減により五色に変化するそうだ。一日中、ここにいてこの五彩池を見たい。飽きることのない美しさだ。
「樹正瀑布」
Y字の下の部分をトレッキング。まず、迎えてくれたのはこの樹正瀑布。森の中から滝が盛り上がってきたような感じ。観光客はたくさんいるはずだが、そんな鬱陶しさを感じさせない大きな包容力のある滝。まさに、パワースポット!!
湖に流れ込んできた倒木は腐ることなく、石灰分が木の周りに付着して、そこに種が付き、植物が生え、独特の景観を醸し出す。盆栽のようでもある。通常では根付かない沢の中に樹林が生い茂る。
「臥龍海」
「樹林に太陽が差し込みました」
火花海の少し下まで、1時間ほどトレッキングをして本日のトレッキングを切り上げました。明日はY字の右上の部分の予定。晴れてくれるでしょうか。
夕食後、希望者はマッサージへ。腕はなかなかいいらしい。
●九寨溝二日目
天気予報に反して、まだ、雨は降っていない。僕らが来る前は、中国南部大雨とニュースを聞いたがここ九寨溝でもかなり雨が降ったらしい。今日は、まず、鏡海を見に行く。ここは、風がなければ、湖面にきれいに山並が写るという。
「ああ。。。。」
残念ながら、水面には風がありダメだ。また、バスに乗り「箭竹海」を通り過ぎようとするとここは、きれいに山の景色をそっくり逆さまに映していた。神秘的だ。
本日は、トレッキングメインだ。一番上の原始林~天*海と、箭竹海~珍珠灘瀑布を歩いた。
まず、原始林で体操。体操は注目度が高い。向かいにいたバスのおじさんがマネしていた。
原始林から樹林帯を歩きだすと、シャクヤクをはじめとして、たくさんのお花が咲いていた。
「ヒメシオガマ??」
芳草海まで歩き、お昼を食べる。
「東屋のある休憩所にてランチ」
エビバーガーに、ケーキ、梨。。おいしそうですね。
「水草が美しい」
天*海まで歩き、竜爪洞が背後にあるバス停からまた箭竹海へ。ここからまたハイキング。
バス停の周辺はどこも人が混んでいるが、木道を歩き始めると、その喧騒もいつの間にかに消える。静かな樹林帯を独り占めできたような気分がちょっぴり嬉しい。
しばらく歩くと水の落ちる大きな音がしてくる。
「おお、でかい!」
「箭竹海瀑布」
とにかく幅が広い。300m以上はあるとか。カメラのレンズからはみ出てしまいその迫力を表現できなくて残念だ。目をつむり、心のシャッターにもう一度再現してみる。。。これが良いかもw
「熊猫海」
「熊猫滝」
「中央にワニ!?」
「まさに大人の至福の時間」
最後のクライマックスに珍珠灘瀑布!!この滝は、結婚記念写真に数十万の資金を投入する中国人にとってもっとも人気のある滝である。
「珍珠灘瀑布」
●チベットショー
実は、あまり期待していなかった。たぶん、寝てしまうかもと内心思っていた。しかし、そのことは謝罪したい。圧倒的なエネルギーが爆発する会場で寝ることなんてできやしない。むしろ寝れるほうがすごい!そんな大迫力のステージであった。
「動画:チベットショー イケメン男子大迫力ギター&タップダンス」
「動画:チベットショー モップダンス」
みなさんはどうでしたか。。
●黄龍
バスに揺られること3時間半。峠を越えて、天然座席マッサージを受けて黄龍へ。
麓のレストランで昼食を食べて直ぐにトレッキングへ出発した。
スタートしてすぐに、「あっ!アツモリソウだ!」という声が聞こえてきた。見るときれいな紫色に包まれた花が存在感をアピールしている。
「アツモリソウ」
標高が高いので慌てずゆっくり進む。鍾乳洞が外に剥き出したようなプールの淵から流れ出る水がなんとも美しい。呼吸が苦しく、足が思うように上がらなくなるが、不思議なことに目の前の景色はどんどん美しくなる。誰かが「赤いケシだ!」「黄色いケシだ」と嬉しそうに叫んでいる。どこか違う世界にきたような幸福のひと時を感じる。
気が付けば、クライマックスである五彩池のてっぺんについた!!「おつかれさまでーす」
「黄龍・五彩池」
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