知床半島の先端部にある灯台を目指して羅臼側から海岸線を歩いて先っぽを歩きました。知床半島の先端部を目指すには、羅臼の街から相泊というところまではクルマで行けます。ココから先端部までは道路も登山道もない海岸線をひたすら徒歩で歩く事になります。難易度を高めるのは、知床半島は海から一気に山となるため海岸線が狭くなるところでは岩礁地帯をへつったり岩場を登ったりクライミングの技術を要求されたり、海岸線であるため潮の満ち引きがあり風向きや波の高さによってその場の状況判断を求められる場面が多く、判断ミスをすると死亡事故も怒っている。また、忘れてならないのはヒグマの聖地であるという事。必ずと言っていい程海岸線でばったり遭遇する。今回も狭い海岸線で3度すれ違いました。笑 ヒグマとの付き合い方の知識をしっかり習得し対策を入念に行いたい✨
ルサフィールドハウス
先ずは情報収集から。ここルサフィールドハウスでは先端部の情報に特化しており先端部を計画されている場合は必ず立ち寄りたい。また、ココのスタッフも先端部に何度も足を運んでいるので頼りになる情報ばかりで心強い!
海岸線情報満載です!
ココでヒグマ対策グッツのフードBOXや熊スプレーも借りれます。また、デモ用にトウガラシの入ってない空っぽの熊スプレーがあるので安全環を外して噴射までの流れを手元を確認せずにサクッと出来る様に練習しておきたいです。
カラフマス上がりました!
ルサフィールドハウスから海を見ると、地元の人が釣りをしていたので見に行って見るとちょうどカラフトマスを釣り上げたところでした。しかし、今シーズンは海水温が高く全然釣れないと嘆いておりました。
海の幸をガッツリ頂きました。
Day1
暗いウチに宿を出発して相泊を目指します。先端部に入域前に羅臼の警察署に入域届けを提出して、相泊では入林届けを提出してイザ出発です。
早朝よりスタートです!
長い海岸線歩きがスタート。徐徐に当たりが明るくなってきます。今回は大潮の日を狙いl難所の通過を潮が一番引く時間帯を狙って歩きました。旅行日を設定する段階で潮見表をチェックしておくと良いです。
タケノコ岩
洞窟を潜り抜け、、。
モイレウシ浜
今回、晴れ予報を狙ってスタートしましたが中々天候に恵まれず。。。海が近く半島が競り上がっているため晴れ予報でも羅臼は霧が取れないことが多いようです。霧でも侮れずかなり濡れます。翌日はあまり良くない予報で本日中に距離を稼ぎたかったですが、アクシデントもありペース上がらずモイレウシ浜で撤退を決めました。
撤退。。????
モイレウシ浜にはカラフトマス狙いの釣り人ツーリストが多く渡船で行き来しているので帰路を便乗させてもらいました。半島では通信手段が限られているのでとても助かりました。感謝です☆
もう一度エネルギー補給ww
日本の中でも秘境度レベルがダントツに高い知床半島先端部、一筋縄では行きません。アクセスの難しさにプラスして、登山の技術に海を読む力が要求されます。さらに、ヒグマのサンクチュリアでありここ特有の気象条件がありハードル高しです。しかし、毎日海や山を観察しているとココの気象特性が読める様になってきました。日数不足のメンバーは帰還しなかればなりませんでしたが、残りのメンバーで再度リベンジ再開です。
R-Day1
前回の撤退地まで渡船でショートカット!
日数も限られているので、釣り客用の渡船に便乗させてもらい全開の撤退値までショートカットさせてもらいました。釣り人達は早朝行動なので出発が早かったですが、モイレウシに着くとまだ全然潮が引いてなくしばらく潮引き待ちとなりました。
潮が高いのでしばらく待ちです。。
待っていると、潮がドンドン引いて来るのが目に見えてわかります。モイレウシ浜の先の剣岩は潮が引かないと通過できないので、時間調整がマストです。
潮が一気に引きました。
剣岩
船泊
毎回ドキドキするのは入り組んだ海岸線の先端部を越える瞬間です。先端部を周り込んた先にヒグマと鉢合わせないかがドキドキなのです。船泊に出ると、釣り船1艇と釣り客15人くらいがいましたがその釣り客の側にヒグマがいました。そう、川があるところは他よりも海水温が下がるためカラフトマスが集まってくるそうでそういったところにお腹減らした熊さんと釣り人が集まってきます。
熊さんに遭遇。
熊さんを観察していると、こちらを気にしている様子はなくカラフトマスを求めてウロウロしていました。こちらが歩いて行くと、進行方向の先へ逃げて行ってくれたかと思いましたがすぐに引き返してきました。一瞬熊スプレーに手を当てましたが、こちらをエサにする様子は全然なく海側からすれ違ってくれました。ホッ❤️
近藤ケ淵
近藤さんが落っこちたという近藤ヶ淵。クライミングは岩登りですが、ココでは岩をへつります(トラバース)。足を滑らせれば海にドボンなので、沢登りスタイルがベターです。
雄滝
雌滝
滝ノ下から雄滝&雌滝を過ぎると、核心部の一つ念仏岩です。ココは潮が引いても海が深く歩くところがないので、草付きのバンド上からアプローチして高巻きをします。
この上に登ります。
岩の洞窟の上を斜めに登って行く、草がついた岩場を張って登っていきます。幸いフィックスロープもついておりました。地元の小学生は、毎年夏のキャンプで4泊5日くらいで先端部を目指すそうです。いや〜凄い!
ココを登ります。
フィックスありました!
念仏岩を越えると、一軒の番屋があったので一休み。次の核心部はカブト岩の高巻き。↓前方の突き出た鼻の様な地形を乗り越えます。番屋の少し先の裏手当たりから踏み跡を辿って登ります。
一気に標高を稼ぎ振り返ると、良い景色!!上で一休憩して急なガレ場をおります。以前ココにはフィックスロープがついていたようですが、気を付けておりればロープはなくても大丈夫な程度です。
核心部を越えて、ホッとしたのも束の間。笑 一瞬”こんなところにパンダ?”かと思いましたがヒグマです。まあ、パンダも熊の仲間だから同じようなもんっすかね。狭い海岸線の山側の岩の上で見張りをしていたのでドキドキしながら横を通過させてもらいました。
パンダ熊ww
ヤレヤレ〜と思っていたら、後ろを振り返えるとこのパンダ熊が後ろから着いてきていました。狭い海岸線の為、向こうもどう追い越そうか悩んでいる感じだったので、ドキドキしながら先を譲りました。
キャンプ@赤岩
本日のキャンプ地に到着!予定より早く昼過ぎには到着。テントを張って、近くの川で水浴び&洗濯をして午後をのんびり過ごしました。
夕陽
R-Day2
知床岬へ
朝から快晴!気持ち良い朝日のモーニングコールでした。今回のハイライト知床岬の先端部へ向けて出発です。赤岩からだと距離的にはかなり近いので海岸線を散歩感覚で歩きました。
潮が引いて来ました。
海に突き出た半島を周り込むと、ついに灯台が目の前に登場!!昨晩赤岩のキャンプからも灯台の光は届いていましたが、もう目の前!なんだか感動します。
灯台が見えた!
先ずは海岸線から東の端っこを目指しました。地図で確認すると、灯台からまっすぐ東に行ったところから灯台を振り返ります↓
先端から灯台を振り返る。
潮も引いて波も穏やかなので海岸線を歩いて夫婦岩の先まで歩きました。さすがにエタシペ岩までは行けなさそうだったので歩いて行けそうな限界店まで端に行って記念写真ww
先端の先端????
地の果て感満載~
登山で言うところの山頂ってなると、やっぱり灯台かなあ〜ということで灯台へ。海岸線から崖を這い上がると笹ヶ原で気持ちよい!
灯台へ階段を登って、ゴールです。
灯台!!ついに着ました〜。道中、様々なハードルがあったのでココまで来る事が出来ホントに感謝です!
国境標
”国境標”です。ココから先はロシア?岬の先端部を満喫させてもらって、キャンプ地の赤岩へ戻ります。
赤岩にお迎えに来てもらいました。
赤岩に15時の約束でお願いしておりましたが、14時頃には迎えに来てくれました。船にはバズーカー砲の様なカメラを持った本格派フォトグラファーが乗っており、帰りは彼らと一緒にヒグマを観察して帰りました。
自然観察ツアーと一緒に帰りました。
船の上からのヒグマ観察は、目の前でヒグマとすれ違ったり体験したぼくらには退屈でしたがまだ狩りになれていない小熊がカラフトマスを捕まえるシーンを観察することができ大満足!
今回は第一回目は失敗に終わり第二回目のリベンジでなんとか知床半島の先端部へ到達することが出来ました。第一弾のメンバーの事を思うと申し訳ないばかりですが是非来年また一緒にリベンジをさせてもらいたいです!!今回もどうもありがとうございました!!
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