Matterhorn4478m
ベットの上から窓の外を覗くと、暗闇に灯されたろうそくのように眩しく光が眠たい瞼を刺激する。おお〜、朝焼けのマッターホルンだ。今日も爽やかなハイキング日和になりそうだ。よく歩くゴルナーグラート鉄道駅のRotenboden2815m〜Riffelberg2582m〜Riffelalp2211mのガイドコースで見られる今のお花を忘れないようにまとめてみました。
イワダイコンソウ (Geum montanum)
イワダイコンソウの葉っぱを観察すると、大根のような葉っぱをしているところから和名が付けられている。さらに、学名のGeumは美味の意で食べられるそうだ。同じ黄色の花のキンポウゲは毒なので注意したい。
ミヤコグサ(Lotus alpinus)
ハイキング道の一面に咲いるマメ科で、お花の形が特徴的で可愛らしい。開花後、橙色が混じってくる。
リュッフェル湖(Riffelsee)
たくさんのお花が雪解け後、嬉しそうに顔を出している。ゴルナグラート駅から一つ手前のローテンボーデン駅から逆さマッターホルンで有名なフュッフェル湖へ下る道から黄色や紫のお花がたくさん!
イブキジャコウソウ(Thymus polytrichus)
これもハイキング道のまわりにたくさん咲いている紫のお花。葉っぱを揉むととても良い香りだ。学名のThymusはギリシャ語で香りを放つという意味があり、日常ではハーブのタイムとして料理によく使われる。古代エジプトではミイラを作成する際に防腐剤として使用したそうだ。ハーブティーとしても飲まれ、血行を良くして消化を助ける作用があり、風邪、気管支炎などに利用される。和名のイブキジャコウソウは伊吹山で発見されたことから付けられた。
白スミレ(Viola calacarata)
ハイキング道では紫色のスミレがたくさん咲いているが稀に白のスミレがあった。英語ではAlpine pansyと呼ばれ、Pansyはフランス語の思想という意味から来ており、この花を見ると「人を恋する」という云われがある。
オキナグサ(Pulsatilla apiifolia)
お花が終わると、白く長い綿毛がある姿を老人の頭にたとえ、翁草(オキナグサ)という。また、オキナグサはプロトアネモニン・ラナンクリンなどを含む有毒植物である。オキナグサから分泌される液に触れると皮膚炎を引き起こすこともあり、誤食して中毒すれば腹痛・嘔吐・血便のほか痙攣・心停止に至る可能性もある。漢方では根を乾燥させたものが白頭翁と呼ばれ、下痢・閉経などに用いられるそうだ。
チョウノスケソウ(Dryas octopetala)
和名は日本で初めて発見した須川長之助の名前にちなんでる。特徴的な葉っぱが可愛らしく、ヨーロッパでは葉をお茶にして飲むそうだ。密生して、白く大きな花をつけ一際目立つ。
グンバイナズナ(Thlaspi sylvium)
Riffel湖の周辺にたくさん咲いています。学名のThlaspiは「押しつぶす」という意味のギリシャ語から来たそうだ。
アンティリス•バレシアカ(Anthyllis valesiaca)
ちょっと変てこな形をした顔みたいなお花。お花の先っぽが少し赤い。
ミミナグサ(cerastium latifolium)
バルトシア•アルピナ(Bartsia alpina)
まだ生え始めの写真だがもう少し黒紫のお花がモコモコ成長する。
アブラナ科
菜の花のような花だがここら辺では背丈がどれも小さい。生育環境が厳しいからだろうか。
アスター•アルピヌス(Aster alpinus)
日本で見られるアズマギクにそっくり!
エゾノチチコグサ(Antennaria dioica)
ハハコグサより質素な感じのチチ。笑 葉っぱがエーデルワイスの葉っぱと似ているので騙されることがある
クワガタソウ?
クワガタソウ?
???
ユキノシタ科
学名はサクフラシガ、、と続く。岩の割れ目という意味で岩っぽいところで良く見かける。
ムシトリスミレ(Pinguicula alpina)
RiffelbergからRiffelalpへ下る途中の小川の側で発見。葉っぱをよ〜く観察すると、虫がネトっとして丸まり込んだ葉の中に捕まっていることがある。そう!このスミレは食虫植物なのです。
ショコラケーキ
Riffelalpのホテルへ下りてくると、ホテルの端に山小屋風のオシャレなレストラン”Alphitta bei Toni und Freddy“がある。そして、ここのケーキが格別にうまい!!正面にマッターホルンを眺めながらスイーツを堪能できる。もちろん、チーズや生ハム、ワインなどもありマッターホルンと乾杯も格別だ。
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