中央アルプス縦走(木曽駒ヶ岳~空木岳)


駒石の上でお勤め。

今回は北アルプスの予定であったが、大気が不安定なためにわか雨に当たりそうだったので当日の朝中央アルプス縦走へ変更した。ちょうど高速バスもあり順調な出発!!と思ったのも束の間、2泊目に予定していた木曽殿山荘が満室のため泊まれないことが発覚。駒ヶ根の駅前にあるスーパーにて急遽買い出しをして、駒の峰ヒュッテの自炊用の食材を揃える。


お天気の神様にお願いっ!

千畳敷カール駅(2612m)へロープウェイにて一気に登って来ると、雲の中。先ほどまでは雨が降っていたそうだが上がっている。3日間好天をたっぷりお願いした❤️


登山口にて

登山口となる駒ヶ根神社でも安全と天候に恵まれることをお願いさせてもらった。


オオバキスミレ/Viola brevistipulata(ラテン名)

今シーズンはお花の咲き出すのが早かったように思う。雪が少なかったから雪融けも早くお花のシーズンも早かったのだろう。それでも千畳敷カールにはたくさんのお花とたくさんの観光客がいた。


ヨツバシオガマ/ Alpine Lousewort(英名)

葉が4枚、茎で輪になって咲いていることが名前の由来ですが3枚のものや6枚のものもある。


ヒメウスユキソウ/edelweiss(英名)

中央アルプスの花崗岩地帯に咲く固有種。小さく可愛い花を咲かせており、ヨーロッパで咲くエーデルワイスに似ている。


宝剣山荘

宝剣山荘にてチェックインを済ませると隣の天狗山荘へ案内された。恐らく満室だったのだろう。食事を宝剣山荘まで出張しなければならないのが少し不便。荷物を置いて木曽駒ヶ岳山頂を目指す。


コマクサ/Dicentra peregrina

他の植物がない瓦礫地帯にピンクの濃い花を咲かせるのでかなり目立つ。形も独特で花粉を虫に運んでもらう方法も奇抜なお花。植物の世界は知れば知るほど面白い。


木曽駒ヶ岳山頂!

中岳を越えて木曽駒ヶ岳山頂へ。あいにくガスの中であったが山頂にタッチできたことに喜びを感じる。一つの区切りがあることによって、ビールを美味しく飲ませてもらえることは何よりの幸せ。


小屋での夕食

小屋は混んでおり何回戦もあるという。。


気象情報が受付の隣にある。

気になる明日の天気は”雨”。しかし、稜線上の標高で天気をチェックすると雨には当たらなさそう~。晴れてくれることを願うしかない。笑


朝弁当

夕食後の7時頃にお弁当がもらえるという話だったが結局消灯時間近くなってももらえず翌朝もらった。スタッフのみなさま大変お疲れ様です。


宝剣岳への岩場

4時半頃、小屋を出発。あたりは薄明るくなっておりヘッドランプはいらないほど。途中、岩場を乗越すところが少し勇気いるが鎖がしっかり整備されているので問題ない。慎重に丁寧に足を運ぶことを心がける。


宝剣山頂から目指す空木岳を望む

山頂へ着くと、雲の上から御来光が訪れる。早朝の闇を破るオレンジの炎はなんとエネルギッシュなのだろうか。自然と手を合わせてしまうのは日本人だからなのだろうか。


ハクサンイチゲ/Wind flower(英名)/Anemone narcissiflora(ラテン名)


岩場のクライムダウン

登ったら下るのはお山の鉄則。下りは勢いがつきやすいので慎重に下る。


和みの瞬間


宝剣岳からの下りを振り返る

振返ると、どれだけ歩いたのか実感できる。ゆっくりではあるが確実に進んでいることを確認できる大事な作業。


チシマキキョウ/Alpine Harebell(英名)/Campanula Chamissonis(ラテン名)

イワギキョウには花に細かい毛が生えてはいないですがこちらは毛深いです。笑


オコジョの子供/Ermine

オコジョの子供がケルンの周りから興味深そうに何度もこちらを観察しに来ました。動きが速過ぎて写真がうまく撮れませんでしたがすっごく癒されました。


三の沢岳

縦走路から三の沢岳へ寄り道するとすごいお花畑があるそうです。


ゴゼンタチバナ/Bunchberry(英名)


スリル満点の岩場

檜尾岳を過ぎ、熊沢岳手前あたりの岩場の尾根が意外と手強い。昭文社の地図では危険マークが入っているだけだがルートに目印がないのでルートファインディングを一歩間違えるとかなり手強くなるので要注意だ。


時たま現れる青空~

稜線はガスに覆われたり、ガスから抜けたり。それに合わせるように気分も上がったり下がったり。単純なものだなあと考えながら物思いに耽る。


木曽殿山荘

予約がないと泊めさせてもらえないと噂の木曽殿山荘。念のため確認してみると、団体のキャンセルがあり泊まれるとのこと。迷ったがまだ13時、まだ歩けるので予定通り駒の峰ヒュッテまで進むことにした。


空木岳山頂まであと少し!

木曽殿山荘から急登。標高が一気に上がるため試練だ。


もう岩には慣れたかも。

ココまでたくさん岩場を越えて来たので慣れたもんだ♬


空木岳山頂!!!

ついについにキター!!!!!長時間に及ぶ縦走路を越えてタッチする山頂は別格!ガスも晴れてテンションも達成感も最高潮!一気に今までの辛さはリセットされてしまう。


駒の峰ヒュッテ

眼下すぐに小屋。木曽殿山荘の予約が満室だったからか賑わっている。テラスでは賑やかな越えが聞こえて来る。のどが乾いたww


ビタミンちくわ!?

念願の一時、ビールにつまみ。メンバーが買って来てくれた地元名物のビタミンちくわ。色々と想像してしまうが味は期待よりも普通な感じ!?


御来光

陽が上がる時間帯にガスは下がり南アルプスが見えてキタ。なんというミラクルなタイミング!こういう自然の偶然が特別なプレゼントになり山は辞められない。笑


駒石に登る

下山は池山尾根を下る。人はなぜか高いものを見ると登りたくなる習性があるのだと思う。下ることはみんな考えず我らに続いてたくさんの登山者が登って来て少し困った。笑


イチヤクソウ/WinterGreen.F(英名)/Pyrola renifolia


下の難所

縦走路と比べると岩場というほどでもないが小地獄と大地獄があり鎖が設置されている。


ヤマブキショウマ


シモツケソウ

池山尾根の名前の由来である池山の山頂にも立ち寄り、林道終点へ。ここからタクシーにて下山。コマクサの湯に立ち寄り汗を流して、名物のソースかつと蕎を頂いてエネルギーチャージ。高速バスに乗ると、ゲリラ豪雨が凄い勢いで降り始めてきた。山は大丈夫だったろうか。

無事に百名山の二つのピークと縦走を無事に歩けたことにホントに感謝!!!心配していた雨にも当たらず素晴らしい山行となった。

ありがとうございました!!!



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