小笠原諸島 ホエールウォッチング&南島上陸

今回のメインイベントでもある「ホエール・ウォッチング」と「南島」
12月から5月くらいまで繁殖のためにやってきたザトウクジラが小笠原の浅い海へ集まって来るため比較的観察しやすい。子クジラは深海へ行くとサメなどの危機にさらされるためあまり行きたがらないのだ。これは僕らにとっては観察の絶好のチャンスとなりシーズンとなればクジラ目当てでたくさんの観光客がやってくる。

送信者 Ogasawara

「ホエールウォッチング」

ガイドのNorikoさんと桟橋で合流し、船に乗り込む。出発10分。早速、前方に「ブロー」をしているクジラが見えてきた。「潮吹き」だ。皆、歓声をあげ、興奮する。大型船で見るのとは違った迫力がある。

側に寄ると、逃げない。それどころか一緒に船についてくる。まるで船と一緒に遊んでいるかのようだ。

「プシャー!!」

と勢い良く「潮」を吹き上げ、頭を見せ、背びれ、最後に尻尾を上げる。皆すごい歓声だ。クジラも歓声を楽しんでいるようにも見える。小笠原が返還以前の「小笠原」を知る島に10人しかいない大ベテランの船長さんによると、船の色が好きだからついてくるんだとか。。この船は他の船と違って「ピンク」だ。白とかグレー、黒の船より圧倒的にクジラ”ウケ”する(笑)

クジラをたっぷり眺め、満足したところで南島へ。しかし、ここは、上陸するのが非常に難しい島らしい。入り口が狭く風と波の方向と潮の満ち引き具合では行けないことも結構あるそうだ。実際に、入り口まで行かないと入島できるかできないかはわからずハラハラドキドキする。
 
 入り口まで行くと、波は高かった。皆、後ろの安全なところに移動させられる。波のタイミングに合わせ、島で唯一のジェットエンジンがうなり急発進。一気に安全なラグーンへ入った。

送信者 Ogasawara

南島のボニンブルーが広がるラグーン内。。船と一緒に。

 南島にもちろん港などなく、岩を登り上陸!!まさに、映画のワンシーンのような「無人島上陸」だ。少し歩くと、火山のカルデラの中のような地形に入り、眩しく目が開けられないほど真っ白な無人の砂浜が広がる。

「わああああ!!」

「思わず息の呑む美しさ」とはまさにこのことだ。それを今!体験している感動が体の細胞一つ一つに広がる。扇池まで歩く。ここの島は、石灰岩でできた沈水カルスト地形で一年に三ヶ月ほど立ち入り禁止期間があり東京都認定ガイドの同行がないと入れない貴重な自然環境が残った島だ。扇池を眺めながらお昼を食べる。時の流れが止まったようななんとも不思議な感覚を覚える。

送信者 Ogasawara

南島「扇池」

 気がつくと、今度は船で父島と兄島の間にある海中公園に向かっていた。途中、大きな水しぶきが何度も見える!

「あ!!クジラが跳ねた!!」

「ブリーチング」だ。大きくジャンプすることを言う。船を飛ばし接近。船長が言うには、南島に行くときに一緒に船についてきたクジラだそうだ。今度はジャンプで演出してくれた。30~40トンもある体が海面に叩きつけられるとき物凄い爆音が海面に広がる。
 そして、何度も「テールストラップ」をしてくれた。これは、尻尾を餅つきのようにバッタンバッタンさせる。水しぶきが上がり大迫力!テレビで見る映像とはやっぱり違った。映像で見たときは「声」など出なかったが、自然に感動で声が出てしまう。五感すべてで感動をできる喜びが満足感に変わる。

 かなり寄り道をしてしまったが、大満足し海中公園へ向かう。ここには、多くの魚や珊瑚が見られる。今回の船はグラスボートなのでシュノーケリングしない人でも海の中の様子を楽しむことができる。船長が餌付けをすると海蛇やウツボ、サメ、多くの熱帯魚を見ることができた。


動画:ホエールウォッチング!!潮吹き「ブロー」→ジャンプ!「ブリーチング」→餅つき「テイルストラップ」



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