オマーン最高峰ジュベル・シャムスに登りに行ってきました。オマーンは中東に位置しておりドバイがあるUAE、サウジアラビア、イエメンと国境を隣接するサウジアラビア半島にあります。人口は450万人でイスラム教国ですが、人口の半数は外国人労働者で主な産業は石油、天然ガス、漁業、農業で現国王のカブースさんによってここ47年で一気に近代化が進められたそうです。
@Doha
今回はカタール航空でドーハ経由でオマーンへ。カタールと日本は時差6H、オマーンと日本は時差5Hです。いつになったらドーハ空港のシンボル・テディベアの様な不気味な人形は変わるのでしょうか。。笑
@Alam Palace
ドーハから1時間半でオマーンの首都マスカットに到着。ランチ後オールドマスカットへ観光に出かけました。先ずはアラム宮殿へ。内部に入る事はできませんでしたが、外観だけでもゴージャスな感じが充分に伝わってきました!
@Souq
海岸沿いから夕陽を眺めたあと、マトラスークへ。入口を入ると内部は迷路のように道が入り組んでおりたくさんのお店がひしめいておりました。
@香水たくさん
乳香という古くからこの樹脂の塊を焚いて香にしたり香水にしたりするものや香水が露天にたくさん溢れています。
@istanboly Restraut
ディナーはトルコ料理レストランへ。
@sultan Qaboos Grand Mosque
二日目、オマーンで一番大きなモスクへ。2001年に完成したばかりで敷地も広大で床は全て白い大理石で造られており、イスラム教徒ではなくても内部を見ることができます。
@sultan Qaboos Grand Mosque
モスクの内部に入ると先ず目に飛び込んで来るのは中央のミナレット!91.5mの高さで、ペルシャ絨毯は4263㎡、天井からぶら下げられているシャンデリアは高さ14m幅8mという巨大な物でモスク内の規模の大きさには驚いてしまいました。
Jebel Shams
ジュベル・シャムスへ向って移動。
camp@Jebel Shams
今晩はジュベル・シャムスの東側の岩壁の麓でキャンプです。
オアシス@Hamra
3日目はオマーンで一番美しいと言われる村ミスファットアブリーンとオマーンを伝統文化を見学しにベイト・アズ・サファ村を観光してジュベル・シャムスの登山口がある西側の麓へ移動。
ファラージュ@Misfat al Abriyyin
ミスファットアブリーン村に入ると、先ず驚くのがさわやかな水の流れる音!ファラージュ(灌漑用水路)を伝って豊富な水が滔々と流れてきます。村の長が時間によって各畑へ水を均等に流れるように管理しているそうです。
村の飲み水@Misfat al Abriyyin
ナツメヤシ(dates)の実
オマーンの農作物の60%はナツメヤシ(デーツ)。特に内陸部の乾燥した気候で育つナツメヤシは糖度が高く高級品だそうです。ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、北アフリカや中東では重要な食品として生活に欠かせない物で、エジプト、イラン、サウジアラビア、オマーンで生産され世界へ輸出されています。デーツは、イスラム教の聖典コーランに「神の与えた食物」旧約聖書には「エデンの園の果実」と記載されており、ハムラビ法典に記載されている果実もデーツであると言われています。
モリンガオイル&カファスオイル(原料)
モリンガオイルはアフリカ、インド、東南アジアに生息する亜熱帯性の植物で、地元の人に、「奇跡の木」「生命の木」と呼ばれるモリンガの木でオマーンでは各家庭でオイルを絞りオイルを保湿・美容の為に毎日利用するようです。
Sunrise@Jebel Shams
いよいよアタック日となった本日は早朝に登山口を出発した。スタート時はまだ暗くヘッドランプを使用しながら歩き始めたがまもなく朝陽が後方の岩壁にあたり始め次第に赤く焼けて来た。とてもテンションの上がる瞬間♪
岩盤の上を行く
ジュベルシャムスは昔は海の底だったらしいが、海底が隆起して現在の様な形になったようだ。東側はとても急峻だったがこちら西側はとてもなだらか!ゆっくりゆっくり登る。
稜線に出る
ジュベル・シャムスの北峰の方が実際には高く3075mだが、軍の施設があるため政府は南峰2997mを最高峰としているようだ。登山口から真っすぐ登って来ると先ずは北峰の麓に付く。ここを南へ周り込むとワディサフタンの見下ろせる稜線だ。
Jebel Shams南峰2997m登頂!
稜線に出てから2時間のトラバース。ワディ(渓谷)がいくつもあり目の前のピークが山頂かと期待していると何度も裏切られる中々手強い相手だ。何度も裏切られもう諦めようかと思ったとき山頂の様な物が見えた!もう、この先にピークは見えず断崖絶壁の崖しかない。まぎれもなく山頂だ!ジワリと感動を味わい大パノラマに祝福された。
@南峰2997m
@南峰2997m
sunset
山頂でランチをササッと済ませんすぐに下山に取りかかった。なぜならとても距離が長く既に12時を回っていた。暗くなる前に下山を澄ませたかったが、あっという間に暗くなりまたヘッドランプを取り出し往復15時間の末ようやく登山口へ無事に戻ることができた。励ましあい一緒に登ったメンバーに本当に感謝感謝です。
@Nizuwa
オマーンを極めた翌日はオマーン最大級の大砂丘ルブアルハーリー砂漠へバカンス。移動の途中、ニズワのマーケットで食糧を買出しする。
VegMarket
オマーン伝統銘菓・ハルワ
日本で言うういろうみたいな感じでとても甘いスイーツだ。
街のいたるところにカブース国王
カブース国王は絶対君主国家では珍しくとても人気のある国王だ。1970年に政権を取る前の前国王の時は男子校1つに病院は3つだけ、舗装道路は10kmのみだったそうだが、カブース現国王になってから一気に近代化が進みどこへ行っても快適な無料の高速が続く。しかも、とても綺麗な舗装でガタガタ一切しないのが驚きだ。国王は16歳のときにイギリスに留学し帰国前に世界を周り、自国に戻り様々な改革を行った。毎年一年に一回は車を自分で運転して各地の自分の目で確かめてまわる。とても国民思いの王様だ。しかし、心配なのは跡継ぎがいないこと。石油はあと10年で枯渇するとか。
コレは何でしょう?
スークを歩いていると不思議なものがかかっていました。コレを使ってナツメヤシの木に登るそうです!
デーツ屋
ルブアルハリ砂漠へ
一本の舗装路をひた走っているうちに景色はいつの間にかに砂丘の山がたくさん。今晩はこの大砂丘でキャンプ。
大砂丘を歩く
朝食後、裸足で大砂丘の山へ。ちょっと冷えた砂が気持ち良い。
@ルブアルハリ砂漠
砂で遊ぶ
砂を空に投げると、一瞬で粉雪のように宙を舞う。砂がとても軽く細かいのだ。面白くて何度も投げて子供のように遊んだ。
ピタパンランチ!
sunset
お宅訪問@Nizuwa
ルブアルハリ砂漠のゆったりとしたバカンスはあっという間に終わって、ニズワ経由で首都マスカットへ。途中ガイドさんの自宅に荷物を置いて行くという事でお宅を拝見させてもらった。
なぜ野菜コーナーに車?@LuLu
イスラム国なのにビール売ってる?
途中大きなショッピングモールへ寄った。日本よりも遥かに大きなスーパーでアメリカの様なサイズ感。店内の野菜コーナーにはなぜか車があった。笑
ビーチでシュノーケリング!
最終日、首都マスカットでシュノーケリング&BBQをして楽しんだ。首都にも関わらず海はとても綺麗で熱帯魚や珊瑚礁がたくさんある。オマーンはなんと素晴らしい国なのだろう〜。
蝶々魚!
サンゴ礁たくさん!
ダウ船
最後は、昔からの交易船ダウ船に乗ってサンセットクルーズ。なんと釘が一本も使用されずに作られているとか!?オマーンも海洋国で一時はザンジバルや東アフリカを支配していた時代があったようだ。海風に吹かれながらオマーンの旅の余韻にひたる。。
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