プーンヒル In ネパール

「ヒマラヤ」

と、聞くと何を思い浮かべるだろうか?

ヒマラヤ=世界で一番高い山=エベレスト=登山隊=XXX

いろいろイメージは膨らむが、ヒマラヤ山脈はブータン、中国、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタンの6つの国にまたがり、ヒマラヤ山脈には8000メートル峰14座がこれに含まれる。ヒマラヤとはサンスクリット語で「雪の住みか」を意味する。ちなみに、英名エベレストはインド測量局の長官を勤めたジョージ・エベレストにちなむ。チベット名で「チョモランマ」ネパール名で「サガルマータ」と各国により同じ山なのに呼び名が変わるおもしろい山だ。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「アンナプルナサウス」


「ヒマラヤ」と聞けば、山好きならば、そうでなくても、それは一生に一度は見てみたい憧れの山である。

ヒマラヤと聞くだけで、登山隊だけが登れる特殊で厳しい山をイメージされる方もおられるかもしれないが、お薦めは、ヒマラヤ展望トレッキング。

今回の目的は「プーンヒル」だ。アンナプルナBCへ続く生活道を歩きながらヒマラヤの山々を眺め、クライマックスは「プーンヒル」の展望台へ行く。ここでは、アンナプルナサウスやダウラギリ、マチャプチャレのダイナミックが展望が期待できる。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「カトマンズより」


期待に胸を膨らませはちきれそうになったところでついに出発の日を迎えることができた。
飛行機で、中国とインドに挟まれた山の小国「ネパール」の首都カトマンズを目指す。
カトマンズへ到着すると、いきなり日本とは全く違う時間と文化圏に来たことを感じる。ホテルへ向かう車の車窓からはとっても興味深い景色が質問する間もないくらいに押し寄せてくる。まさに「カオス」の国ネパール。たくさん驚いたことがあったが一番驚いたのは首都カトマンズで一日に16時間も停電すること。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「お土産屋さん」


カトマンズにてお寺など市内観光して楽しみ一泊。翌日、飛行機にてポカラへ。ヒマラヤを写す大きくて美しいフェワ湖がここは有名だ。ポカラの空港に着くと、「マチャプチャレ」の堂々と空に突き上げている雄姿を堪能できる。まさに見上げるほどの高さだ。日本にはこのような大きな山を見ることはまずできない。奥にアンナプルナの山群が広がっている。

今回は、このアンナプルナの山群を目の前で見るために6日間のトレッキングの旅へでる。

日本では、まず山を眺めるためだけに6日間も歩くなんて日本では考えられないが、ネパールではこういったトレッキングは一般的なスタイルだ。もちろん山頂を目指して登る登山隊のあるが、山岳展望を眺めながら歩くトレッキングが流行っている。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL



「ネパールの山は最低三回来ないとわからない。」とよく言われるが、「クーンブエリア」「ランタンエリア」「アンナプルナエリア」の三つの地域がありそれぞれ全く違う面白味や景観が違うので是非訪れたい。



ポカラより車でカーレというところまで行きここよりトレッキング開始!!

この日を何度カウントダウンしたことか。。憧れの地を踏んでいることに改めて感謝し出発。

今回のルートは、カーレよりスタートし、ダンプス→ランドルン→タダパニ→ゴラパニ(プーンヒル)→ヒレ→ナヤプルへ下山する。一般的には逆ルートが有名だが、ヒレ→ゴラパニ間の昇りがとても急なため比較的楽に歩ける逆ルートにした。

ネパールの山歩きは、非常に豪華だ。これぞ「大名行列」

日本では考えられないが、ポーターが荷物を持ってくれ、コックさんがおいしい料理を作ってくれ、ウェイターさんが世話をしてくれ、シャワーに入れて、ベットに寝ることができる。日本の山歩きの事情と比べると、お殿様、お嬢様気分で山を堪能できる。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL



今回われわれ9人の日本人に対して、現地のネパール人スタッフは22人サポートについた。宿をでると、ポーター、コックさん達は、先にお昼の場所まで先回りして、お昼の場所でお昼ご飯を作っていて待っていてくれる。お昼を食べ終わると、彼らは片付けた後、後ろから小走りで追い抜いて、また先回りして宿の場所まで急ぐ。僕らが宿へつくと、「ティー」を用意してくれ、「手洗い」のお湯を出してくれ、「夕食」を作ってくれる。まさに、「至れり尽くせり」だ。何も心配要らない。ただただ、山岳展望を楽しむことに集中できるのだ。。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「ニワトリの行商」

トレッキング道は、現地のネパール人の「生活道」だ。そして、山をいくつも越えて歩くと、小さな集落をたくさん通り過ぎる。その集落一つ一つに個性があり面白い。彼らの顔つきであったり、表情であったり、家並みであったり。。畑も実りの良い集落もあればそうでないところも、、川の側を歩けば、魚の網が干してあったり、、

すれ違い様に、前後に、天秤のようにして、大きなざるみたいなものを持っている青年に会った。

「どこへ行きますか?」

「ポカラ」

「えええ??ホントですか?どのぐらいかかりますか。」

「3日4日くらい」と言う答えが返ってきた。青年は「トマト」を仕入れるためだけにポカラへ行くという。僕らの日本の感覚から考えれば信じられない。まさか、トマトをかごに買うためだけに片道3~4日も歩くとは。。その後も鶏を担いだ青年やたくさんの荷物を積んだロバにあった。


送信者 Poon Hill trekking In NEPAL




そう、ネパールのトレッキングは、ただ山を見て景色やお花を楽しむためだけに歩くのではなく、彼らの生活を見ているだけでもいろいろ発見がある。

ランドルンについた。ポカラでは小さく見えていたはずの「マチャプチャレ」もいつのまにかに目の前に迫って、首が痛くなるほど見上げなければならない。

「おお!でかい!!」

そんな感嘆の声が聞こえてくる。もう、二日も歩いたのだ。ここにきて、「マチャプチャレ」のネパール名がなぜ「魚の尾」という意味なのかがよくわかる。ポカラから見ると真っ直ぐ一本につきあがっていたが、ここでは、山の先が双二峰になっており、まさに「魚の尾」を突き上げた感じだ。日本の槍か岳の様にどこから見てもわかり易い形をしている。

ランドルンから谷を下り、谷底の川渡り、対面側の谷を登ると、ガンドルック。村を過ぎるとそこはシャクナゲの森。行けども行けどもシャクナゲ。温暖化の影響でピークは過ぎてはいたが、ひたすらシャクナゲの木だけ。真っ赤な花が見事に咲いており、疲れが吹き飛び、歩が軽やかにステップを踏む。


「レッサンピリリ」
気持ちよくなり、皆で「レッサンピリリ」を大合唱した。「レッサンピイリリ」は女の人のスカーフが風にピリリと揺れるという意味らしいのですが、ネパールのトレッキングに来ると絶対に歌う歌です。


「ゴロゴロ」「ドドーン」

突然、雷の音が僕らを追いかけてきた。本日の宿まで後もう少しだったので急ぎ足で宿に滑り込んだら、、

「ザザー」「ガラガラ!!」

すごい勢いで「氷」が降ってきた。結構激しく降り続いた。ぎりぎり宿に滑りこんだが、なかなか止まない嵐に明日の天気が心配になる。そう、明日は、いよいよ旅のハイライト「プーンヒル」の展望台へ登る日だ。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL





早朝、「4時」

空は、、

見事な星空!!昨日の嵐はどこへやら、、いや晴れて良かった。昨日まで青々していた山々は真っ白な衣装を羽織っている。

宿から展望台まで一時間ほど。。少し登ると一面雪景色にどんどん変わっていく。どうやら昨日の嵐で上の方には雪が降ったようだ。滑らないように慎重に「ビスターレ(ゆっくり)」を現地のスタッフと合言葉のようにかけあいながら登る。

頂上についた頃には、薄明かりが差してきた。ここで、しばし日の出まで待つことにする。しばらく待っているとダウラギリのてっぺんに光が当たった!

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「左にマチャプチャレ」


「おおおお!!!」パチパチ!!

歓声が上がる。それから高い順番に光が当たっていき、「ああ、地球って丸いんだな」って心の思いながら写真撮るのが忙しい><。

目の前の「アンナプルナサウス」が目の前に光り輝く。

「うわああ!!」

言葉には表せない美しさ。

圧倒的に大きな自然の力がそこにあった。この迫力は、言葉や写真や映像では表現しづらい。人間の五感をフルに活用して初めて感づることのできる贅沢な喜びがそこにあるような気がする。

脳と体が気持ちよく活性化されていくのがわかる。

「ああ、やっぱり来てよかった。」

と感じることのできる瞬間だ。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「ゴレパニより」

この夢のような時間から別れを告げるのはなんとつらいことか。。

また、帰ってくることを誓いネパールを後にした。

送信者 Poon Hill trekking In NEPAL

「ヒレへの道」



コメント

タイトルとURLをコピーしました