NZ最高峰・マウントクック登頂!!(アタック編)

いよいよ、マウントクック山に登頂に向けてアタック日。(初日編)はこちら

1:30am 起床。早く目覚ましが鳴って欲しいほどテンション上がっていて眠れませんでした。笑 空を見上げると満点の星空が煌めいてる。風が少しあるが天気は良さそうだ。朝食にカップラーメンを食べて出発の準備をする。

2:00am Plateau hutを出発。雪はシャリシャリしているので、アイゼンはつけずにロープをつける。クレバス対策にロープは10mほど伸ばし歩く。どちらかがクレバスに落ちてもいつでも止められる体制だを作る。

スタートしてすぐ、つい一週間前にタスマンから流れた土砂崩れが行く手を阻む。土砂崩れの先端から少し手前を奥に縦断したが大きな石がゴロゴロしており通過に意外と時間かかった。→動画

Linda氷河に入りアイゼンを装着。もう、時期が遅いためかクレバスが大きく開いており、踏み跡について行っても渡れず、ルートファインディングする。

一カ所、どうしても渡れないクレバスが早々に出てきた。唯一のルートはクレバスの間に伸びたナイフリッジのようなブリッジが斜めに走ってる。彷徨ったがこれしかないので慎重にトライ。

おっ!早速、足下が崩れた><。気温が高く雪が腐っており足場が不安定なためだ。四つん這いの馬乗りのような格好で這う這う。

ふうー。なんとか安全地帯が這い上がる。心臓に良くないぜ。

その後も開いたクレバスの連続。ベストシーズンは12月と聞いていた。1月末になるとルートが閉鎖されることも多いそうだが今年は雪が多かったそうだ。にしても心臓に悪い。心臓パクパクだ。

6:15am/8:00am
Biviと呼んでるlinda氷河中上部の傾斜が緩くなったとこでテントを設営し休む。風が強い。注意しないと何でも飛ばされてしまう。ここまでクレバスが多くて意外と時間かかってしまった。

Biviを出発してリンダ氷河上部を目指す

背後を振り返ると、!!


タスマン山(3497m)

linda氷河上部から、左のZurbriggenリッジへトラバース。シャリシャリだった氷河もいつの間にかカチカチになっており、一歩間違えばクレバスの中なので一部傾斜の強いところはスタカットに切り替えて行動。落雪、落石が多いのでのんびりもしていられず、慎重に素早く行動した。今回はクレバスが大きく開いており、更に左へトラバースしてから戻るようにZurbriggenリッジへ入った。

更に左へトラバースしてから戻るようにZurbriggenリッジへ

このZurbriggenリッジがサミットロックと呼ばれているようだ。上部から落石が多い。



岩場のグレートは3級〜4級−くらいだろうか。10ピッチくらい続く。テキパキ行かないと時間だけがたって行く。



岩場を登ったあとは、リッジを山頂に向けてどんどん登っていく。



時々体ごと吹き飛ばされそうな風が何度も吹く。風が強いと聞いていたがまともに立ってられない。



背後のタスマン氷河が美しい。景色を見た瞬間、現実から逃れられた気分になる。



タスマン氷河の反対はウエストコーストの海岸線を美しい海が広がってる。あまりに近くに海が見えることに驚く。



山頂が見えた〜!!もう、標高差300mほど。引き返したほうが良さそうな時間ではあったがここまで来たなら行くしかない!!



行くてを大きなクレバスがあるので、少し登って大きく右へトラバースした。



キターーー!!!登頂です。

14:45 NZ最高峰・マウントクック登頂です。小屋をスタートしてから約13時間。

グライダーに乗って空中散歩しているような浮遊間と美しい山岳展望に時の流れが止まったような不思議な感覚。


山頂のナイフリッジ。

ナイフリッジ少し手前のとこも風が強く立っているのがやっとな感じですが、朝のテント場以来のしばし10分休憩。すぐに下山の準備を開始。

登るよりむしろ下山のほうが怖い。岩場は60mのシングルロープ1本で懸垂下降でおりました。

20:15 テント場Biviに到着。夏のNZは日が長く9時過ぎまで明るいのでヘッドランプつけずに済みました。

テントは軽量化のためフライシートだけで雪の上にマット敷いてのビバーク。寒かったですが疲れもあってぐっすり眠れました。

下り編へ続く→


アタック日:2013/02/01 Guide: Dave client: peponi



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