キリマンジャロ!!

キリマンジャロコーヒーと言えば、知らない人はいないだろう。 子供ころから響きだけに憧れを感じていたが、まさかキリマンジャロにチャレンジする日が来るとはそのことは思っていなかった。 みなそれぞれいろんな思いや憧れがあると思うキリマンジャロ(5895m)。 言わずと知れたアフリカ大陸最高峰!!富士山のように技術的には特に難しいわけではないがはるかに標高が高い。ただ、ゆっくり登れば登れる山とも思われがちだが、高山病の恐ろしさをまじまじと体感できる山であり、月に2,3人の死者が出るといわれている決してなめてかかることのできない山だ。

マラングゲートにて。

出発直後手のひらサイズもあるナメクジ?? 今回は、マラングルートという最も一般的であり小屋のしっかり整備されたルートで山の中6泊の予定だ。お客さん12名に、なんと、ガイド、ポーター、コック、ウェイターなど計47名のスタッフが同行する超大名行列となった。といっても、ポーターは先に行きますので、、マンダラハット(2700m)→ホロンボハット(3700m)二泊→キボハット(4700m)→アタック!というように徐々に高度順応をしながら頂上を狙う予定だ。もちろんゆっくり高度を上げていったほうが高度障害が出にくい。特に、ポイントはホロンボハット(3700m)に二泊することだ。ここに二泊することにより高度にさらに順応させる。

カメレオン

最後のアタック以外はものすごく広大な丘を上って行くようでただのハイキングにしか見えない。だが、一日1000mあがっていくので確実に空気が薄くなっていくのがわかる。また、今回はパルスメーターという血中酸素濃度SPOと脈拍が測れる装置を持ってきて朝晩チェックした。血中酸素濃度の標高別平均値を示すと、、    
    SPO2 脈
1800m→ 83 / 88
2700m→ 91 / 90
3700m→ 84 / 94
4700m→ 75 / 102
となり、標高が上がるたびに低くなっていくのがわかる。病院ではSPO2が、90以下になれば間違いなく酸素吸入されてレベルだ。

ホロンボハット(3700m)

ゼブラロック
高山対策は、とくかく「ゆっくり」行動することだ。そして「水分」をたくさん取る。それも、できるだけ吸収しやすい形で。。冷たいと吸収が悪いのでできるだけ体温に近く、また軽く糖分があると吸収がよい。あと、「深呼吸」をする。ハットについた直後や具合が悪い時はすぐに横になりたくなるが横になると呼吸数が落ち、よけに悪影響を及ぼすのでよくない。とにかく座った姿勢などで「深呼吸」を10回ほど続けることにより血中酸素濃度は上がる。

ジャイアントセネシオが広がる。
ポーターたちが荷物を運ぶ

いよいよ、ホロンボ(3700m)からキボハット(4700m)を目指す。

キリマンジャロより高ーい!?
まっすぐゆっくり(ポレポレ)登ります。
後ろはマウェンジ峰!こっちに登りたいな。。
動画:だんだん息の苦しく辛くなってきますがいろいろ歌を歌いながら楽しく行きます。

同じくマウェンジ峰!一時間ほどで雪が積りました。 無事、一同キボハットへ到着し体調もまあまあな感じ!仮眠をして23時起床。。まだ、真っ暗でかなり寒いので真冬の格好。軽く軽食を取りいざ出発。真っ暗でどこを歩いているかはわからないが星が非常にきれい。今までの登りとは比べ物にならないほどキツイ。。すぐ息も切れ、10歩も歩けば動けなくなる。下では想像もつかない疲労感が襲ってくる。また、眠気との戦いでもある。歩いているのに眠ってしまう。なぜだかよくわかないが眠くなる。これは高山病の影響でもあるのだが冷静になる暇すらない。 皆必死に励ましあいながら一歩一歩進めていく。 あたりが明るくなってくると、少し眠気が覚めてきた。あと一歩がんばれそうな気がしてきた。。

「やっほー!!」ついてにやりました。ギルマンズポイント(5690m)です。 すごい爽快感だ。アフリカの大地の重力の逆らい自分の力で体の持ち上げた達成感は自信と誇りと何とも言えない爽快感を体全身の細胞に吹き付けてくれます。 今回は、ウフルピーク(5895m)まではいけませんでしたがとても気持ちの良い満足感に包まれました。やっぱり来てよかった。はやくも乾杯がしたくてたまらない。 最後に総勢47名でガイド、ポーター、コック、ウェイターなどでキリマンジャロの歌を大合唱してくれました。

動画:キリマンジャロの歌



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